なぜ積水ハウス(1928)は株主還元に熱心なのか?

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私はしつこく何度も何度も、「株主に利益を積極的に還元する株を買った方が良い」と述べてきました。

よく分からない増資を行ったり、配当金を支払ったりしない株は私好みではなく、私は「株主還元」を重視した株に狙いを定めて投資するスタイルを実行しています。

 

さて、積水ハウスですが、この会社は本当に株主還元を重視しているんですよ。


出典 www.sadisplayvillage.com.au

積水ハウスグループ 2014 年度 中期経営計画

 

>【株主還元について】
当社の利益配分の基本方針は、中・長期に亘る高い利益配分の実現と経営の健全性を維持するため、中長期的な平均配当性向については、最低 40%を確保することとしています。
また、各年度における利益又はキャッシュ・フローの状況、並びに国内経済及び市場環境の動向などを踏まえた将来の事業展開等を総合的に勘案し、時機に応じて自己株式取得及び消却の実施など、資産効率の改善を通じて株主利益の増進に努めてまいります。
以上の基本方針に基づき、今後は配当による平均配当性向40%に加え、当期利益の20%を目途にした自己株式の取得を行い、株主への総還元性向を 60%とすることと致します。

出典 積水ハウスグループ 2014 年度 中期経営計画

 

これ、どう思いますか?

 

積水ハウスが配当性向40%を保っていたのは昔から知っていました。

 

40%の配当性向を保つというのは他の上場企業と比較してかなり高い数値です。

中には20%の配当性向を保つ上場企業(例、新日鐵住金 (5401)など)が存在する中、「積水ハウスは他の会社と比較して高い配当性向を維持している」という特徴が存在します。

 

通常、配当性向というものは20%から30%が基本になりますが、積水ハウスは40%です。この時点で株主還元を重視していると評価することができますが、今回の中期経営計画を見て本当に驚きました。

 

>以上の基本方針に基づき、今後は配当による平均配当性向40%に加え、当期利益の20%を目途にした自己株式の取得を行い、株主への総還元性向を 60%とすることと致します。

 

 

株主への総還元性向が60%ってマジかよ!!!!!

 

 

いやぁ、これは驚きましたね……。

 

積水ハウスという企業は増益を達成するとすぐに配当額を上げる「業績連動型配当方針」を貫いている会社です。

 

私は積水ハウスに関して1つだけ気に食わないことが存在し、「業績が下がったら配当額も容赦なく引き下げる」という特徴があまり好みではないのです。

 

しかし、それは業績連動型の配当方針を貫いているからある意味仕方がない一面もあるのですが、業績が下降しているときに業績連動型配当を維持するのは決して嬉しいことではありません。

 

利益額が低下したら配当金も引き下げられてしまいますから。

 

 

でも、今は別。

 

2期連続の過去最高益予測を上乗せした積水ハウスは「配当とキャピタルゲインの両方」で株主に対して利益を還元しようと頑張っています。

 

これは本当に素晴らしい!!! 最高だ!

 

配当性向が40%というのも非常に高く評価できる要素になりますが、まさかここにきて自社株買いを発表するとは予測していませんでした。

私が予測していたのは「上方修正が発表されたら増配を知らせる」という内容でしたが、良い意味で期待を裏切って自社株買いという手段を下してきたのです。

 

やるねぇ……。

 

総還元性向が60%というのは本当に素晴らしい数値であり、今回自社株買いをお知らせしたのも「株価の値上がりを通じて投資家にキャピタルゲインを与えたい」と望んだからでしょう。

 

 

何度も言うとおり、積水ハウスは昔から株主還元意識が強い会社です。

 

2014年度の中期経営計画を見ても「更なる成長を意識した戦略」が打ち立てられているため、今後の成長力に期待することも可能です。

 

中期経営計画の文章をよく読めば分かるのですが、「株主還元」という言葉が2回も使用されているんですよね。

 

会社によって株主に対する接し方は変わります。

 

積水ハウスのように昔から株主を大切にしている会社も存在すれば、株主還元を一切意識していない企業も存在するので気をつけてください。

 

株を買うのであれば「株主還元」を積極的に行う会社に投資した方が良いのです。

 


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