豊商事 (8747)がプロスペクト(3528)のTOBに対して留保

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プロスペクトが仕掛けたTOBに対し、豊商事が留保という選択を取りました。


出典 www.yutaka-shoji.co.jp

ソース 株式会社プロスペクトによる当社株券に対する公開買付けに関する意見表明(留保)のお知らせ(PDF:215KB)PDFビューワーで開くリンク

個人的な意見を述べると今回の留保は1番拍子抜けした結果であり、豊商事が本当に迅速に対応できる企業なのか疑わしくなる材料になります。しかし、最初からプロレスというのが決まっているのであれば留保という選択を取るのは間違っていないのです。

なぜかと言うと、ノリノリで「TOBを受け入れます!」と言ってしまったらますます怪しくなってしまうからです。あえて「いきなり過ぎて困惑するから留保します」ということを述べるのは決して悪手ではないのです。

考えられるパターンはいくつか存在します。

まず1つ目に、「本当にプロスペクトが一方的に突然TOBを開始した」というパターン。この場合、はっきり言ってプロスペクトは豊商事に対して大変失礼なことをしていると捉えることが可能です。

豊商事からすれば「いきなり何言っちゃってんの?」ということになりますし、プロスペクトはIRで「いきなりTOBを開始したのは情報が漏れることを防ぐため」と述べましたが、逆に言えばこれは「お前らが信頼できねーからいきなりTOB宣告をしたんだよ。そこは理解しろよ」と言っているのに等しいからです。

つまり、豊商事は全く信頼されていないのです。

豊商事の文章をそのまま素直に読み取ると、「事前の協議もないまま一方的にTOBを開始された。情報も不足している点が多いし、訳が分からないから具体的に答えてくれ。秘密保持契約書を締結して協議を進めずに、敢えて突然TOBしたのは何なの?(ちょっと怒ってる)」という意味で捉えることができます。

ただ、素直に捉えると↑のような意味になりますが、何度も言うとおり出来レースであれば「あえて怒ったような文章」を載せるのが1番良いのです。突然TOBなんかしやがって、訳が分からないからしっかり答えろよという形で文章を載せた方が出来レースぽくなくなります。

出来レースだと想定した場合、豊商事側からしてもノリノリで「TOBに応じまーす★」なんてことは言えないでしょう。それは老舗のプライドがありますし、大体一発OKしたらそちらの方が怪しいですから。

もし、プロスペクトが本当に事前の協議のないままTOBを開始し、豊商事がちょっと怒っているような文章を本音で載せているとしたら、プロスペクトはいきなり押し売りしてくれる営業マンと一緒でしょう。

しかし、もしそうだと考えた場合、おかしいことが1つあります。

普通、押し売りされた場合有無を言わさずに断るのが普通です。ですが、豊商事の場合、「いきなりTOBを宣告されたけど何なのこれ? まあ、でも、とりあえず話は聞いてやるから俺の質問にはしっかり回答しろよ」と言っているのと同じなんです。

 

なぜ質問したのか、という点がとても気になります。

 

まあ、豊商事にとってもプロスペクトにとっても1番最悪なパターンは「TOB断念」ということになるため、とりあえず「こんな話は知らなかった。いきなり言うなんて無礼じゃないか。でも話だけは聞いてあげるんだからねっ!」というよく分からない対応を取って出来レースっぽさを払拭するという可能性は大いに考えられるのです。

いずれにせよ、プロスペクトがただ無礼なだけだったと想定しても豊商事がわざわざ質問したのは非常に気になる要素です。本当に嫌だったら質問すらしませんから。それはあなたも新聞を押し売りされたときに分かっているはずです。


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