サニックス(4651)から学ぶ赤字転落の恐ろしさ

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東証1部に上場しているサニックス(4651)が、平成27年3月期第2四半期(累計)連結業績予想数値の修正を発表しました。

サニックス 上期業績修正

売上高…626億円→512億円(△18.2%)
営業益…36億円→-12億50万円(赤転)
経常益…35億円→-11億4000万円(赤転)
純利益…22億4000万円→-14億9000万円(赤転)

ソース http://sanix.jp/ir/release/news/pdf/20140805.pdf

これは酷い……。

サニックスは太陽光発電設備を販売しており、割高成長株として知られていた株です。


「株は割高だけどここ近年の成長率が高い」のがウリの株でした。配当金は支払っておらず、サニックスを保有していた株主は「成長力」を評価していたのです。

こういう風に「割安ではない成長企業」は成長力が衰えたら本当に怖いんですよね。

サニックスは今回赤字業績予想を発表しましたが、「割高な成長企業は少し減益になっただけで株価を大きく落とす」という特徴があります。

だから私は割高成長株が好きじゃないんですよねぇ。

さすがにサニックスはやりすぎですが(赤字転落は酷すぎる)、成長力しか取り柄のない企業は皆こういうリスクがあることを意識した方が良いです。

サニックスのように割高成長企業が赤字業績予測を発表し、唯一の取り柄であった「成長力」が無くなってしまうともう本当にどうしようもありません。

配当金でカバーすれば良い?

いえいえ、サニックスは配当金を支払っていませんよ。

財務状態も悪く、自己資本比率は21.3%。有利子負債額は96億7300万円もあるので資産株として塩漬けすることもできません。

もし、サニックスの財務状態が良くて「安定配当を支払っているという特徴があれば株を塩漬けしても良いと思いますが、無配を貫いている値嵩株が赤字転落するとかめちゃくちゃだと思います。

とんでもない結果だと私は捉えています。

何度も言いますが、サニックスの唯一の長所は「成長力」でした。

成長力に期待できると踏んだから多くの投資家がサニックスの株を買ったのであって、その長所の価値も一気に失われたサニックスに売りが殺到するのは当然です。

8月6日現在、サニックスはストップ安気配を維持しています。

ちなみにサニックスは以下のように述べています。

 

>なお、通期における業績予想につきましては、「産業用太陽光発電システム」において、5月以降当社の設備認定申込状況が当初の想定を大きく超える水準にあることに加え、営業戦略を見直して早期に施工に着手できる案件の獲得に注力していくことにより、第2四半期累計期間の売上高予想値に対する減額分を下半期に補完できると考えており、平成26年5月14日に公表しました業績予想は変更しておりません。 

引用URL http://sanix.jp/ir/release/news/pdf/20140805.pdf

ここまで双絶な赤字予測を打ち立てておいて、「通期決算の業績予想は変更しない」と述べているサニックスですが、これを真に受けた投資家はどうなるのでしょうか。

現実的に考えて上半期の成績がここまで悪かったのに、「通期決算は従来と同じ予測で問題ないですよ」というのは通用しないでしょう!

ここからどうやって挽回するのですか?

頑張って調べてみましたが、具体的な打開策は見つかりませんでした。「営業戦略を見直して早期に施工に着手できる案件の獲得に注力していく」と述べていますが、果たしてこれだけで従来予測通りの結果を出せるのでしょうか。

私は無理だと思いますが……。

ちょっとIR発表を見てもサニックスは「具体的な打開策」を出していないのが痛いと感じます。

具体的に挽回策について説明してくれれば「サニックスの言葉を期待して長期保有する」という選択も取れるのですが、説明不足なIR発表は投資家の失望売りを招くだけだと覚えておいた方が良いです。

あなたはサニックスから学べることは沢山あります。

「サニックスのように元々割高で、成長力しか期待できない企業は最大の長所がなくなると大打撃を受ける」という事実を覚えておきましょう。

サニックスは配当金を支払っていないのが本当に痛い。塩漬けしてもインカムゲインを受け取れないのが大きな打撃だと思います。

私はサニックスのホルダーではありませんが、あまりにも酷すぎると感じたので今回記事にさせて頂きました。

 

1つの戦略しか当てはめられない株は「重大なリスクを背負っていること」を意識しなければいけないのです。


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