サニックス(4651)がピンチ? 九州電力が接続申込回答保留

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東証1部に上場しているサニックスは、九州電力による産業用太陽光発電の接続申込保留を受けました。

サニックス(4651)から学ぶ赤字転落の恐ろしさ

 

私は上記の記事で「サニックスのように割高で成長力しかない株は投資先として危険」と述べました。今もその考えは変わらないのですが、「割高というのはおかしい」という意見もあると思います。

 

現在のサニックスのPER値は5.16倍、実績PBRは3.5倍です。

 

平成27年3月期第1四半期決算短信で赤字を発表したサニックスですが、平成27年3月の連結業績予想は変化していません。

 

当期純利益は88億3000万円という予測が立てられています。

 

確かに、この業績予測が達成できればサニックスは割安成長株になります。

 

これ、本当に達成できると思っていますか?

 

私は以前書いた記事で「従来の予測通りの結果を出すのは無理だと思う」と述べました。

 

現在もこの考えは変わっておらず、むしろ状況が悪化したと判断しています。

 

サニックスは2014年8月5日に業績予測修正を出し、その中の文章に以下の内容を記載しています。

 

>利益につきましては、売上高が前回予想を下回ること等により、営業損益、経常損益、当期純損益それぞれ前回予想を下回る見込みであります。 

 
なお、通期における業績予想につきましては、「産業用太陽光発電システム」において、5月以降当社の設備認定申込状況が当初の想定を大きく超える水準にあることに加え、営業戦略を見直して早期に施工に着手できる案件の獲得に注力していくことにより、第2四半期累計期間の売上高予想値に対する減額分を下半期に補完できると考えており、平成26年5月14日に公表しました業績予想は変更しておりません。

 

出典 http://sanix.jp/ir/release/news/pdf/20140805.pdf

 

なるほど……。

 

要するにサニックスは「早期に施工できる案件の獲得に力を注ぐから、連結業績は達成できそうだよ!」と述べているのです。

 

下半期に業績低迷を挽回すると言っていますが、本当に上手くいくのでしょうか。

 

2014年9月25日に発表したIR情報では以下の内容が記載されています。

 

>この度の九州電力の「回答保留のお知らせ」によると、九州全土において、住宅用を除くすべての規模の太陽光発電設備について、新規申込み及び既申込み分の事前相談、接続検討、接続契約の各申込みに対する回答をしばらくの間(数ヶ月間)行わないということです。

 

これにより、九州電力管内においてお客様よりご注文をいただいている太陽光発電設備が一部を除いて施工できなくなります。

 

このため、九州管内で活動している人材を全国の他地区に振り向けることなどの様々な対応を検討しております。また、今後の事業計画についても人員採用計画や広告宣伝計画、出店計画などを見直し、九州電力による回答保留の影響を最小限に抑えるべく全社を挙げて立ち向かっていく所存です。

 

出典 http://sanix.jp/ir/release/news/pdf/20140925.pdf゜

 

 

どう思いますか、これ?

 

私はこの時点でもう連結業績予測達成はかなり厳しいと思うのですが……。

 

そもそも当初のサニックスのプランは「早期に施工できる案件を沢山獲得するから何とかなるよ!」という内容でしたが、九州電力の接続申込回答保留によって事実的に早期施行案件を獲得するのが難しくなりました。

 

「新規申込み及び既申込み分の事前相談、接続検討、接続契約の各申込みに対する回答をしばらくの間(数ヶ月間)行わない」と述べているサニックスですが、この時点で当初のプランは崩壊しているんですよ。

 

だって新規申し込みの接続契約を行なえないのであれば、「早期に施工できる案件を獲得する」のは無理でしょう?

 

サニックスは全国で太陽光発電設備を販売しているため、問題ないと言う人もいらっしゃいます。しかし、九州電力管内で施工できなくなるのは確実に「連結業績予測の達成が難しくなった」という真実に繋がります。

 

この流れを分析する限り、やはりサニックスが連結業績予測通りの結果を出すのは厳しいと考えています。

 

「様々な対応を検討しております」と述べているサニックスですが、もっと具体的に対応策を記載した方が良いと感じました。

 

株を持っている投資家からすれば具体的に解決策を提示していない情報は不安や不信感しか募らず、株の売り材料になってしまうので嬉しくないのですね。

 

そもそも様々な対応が本当に効力を発揮するのかという疑問も存在します。

 

今はサニックスにとって厳しい時期であることは間違いありません。

しかし、持ち前の営業力を活かし、株主のために何とか業績を回復して欲しいと望んでいます。(大半の株主は損切りしていると思いますが……)


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