プロスペクトがTOB期間を1日だけ延長すると発表

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大変興味深いIRが発表されました。

(訂正)公開買付届出書の訂正届出書提出に伴う「豊商事株式会社株式に対する公開買付けの開始」及び公開買付開始公告の訂正に関するお知らせ

このIRの内容は結構長いので略しますが、以下の内容になります。

1,豊商事の株をTOBで募集していたのですが、PAMI(プロスペクトの完全子会社)が普通株式の一部を売却してしまったため、保有割合が10.49%から6.79%に下がってしまいました!



2,PAMIが豊商事の株を一部売却した理由は単純で、「対象者の普通株式の価値は一株あたり 913 円から 1,013 円と評価すべきであると述べているのにも関わらず、買付価格(400円)とは大きな隔たりがあり、子会社化を行うのが困難だったから」と判断したからです。更に言えば市場で豊商事の株が高水準(といっても年初来高値は455円で、400円から450円の間をいったりきたりしている)であるため、豊商事の株を一部売却しました。



3,残りのPAMIが保有している604,000 株は、引き続きTOBに応募して貰うように要請します。



4,ちなみに、PAMIはあかつきの株も一部売却しました。



5,TOB期間は平成27年3月9日(月曜日)から平成27年3月10日(火曜日)まで延長します。

まあ、相変わらず突っ込みどころ満載のIRですね(笑)

1つ1つ突っ込むのも疲れるのですが、ちょっとあまりにもおかしすぎる点が多いので現状を参照しながら突っ込んでいきます。

 

【プロスペクトは何がしたいのか?】

今までの流れを見ているとプロスペクトは本当におかしいとしか思えないんですよ。あ、これは表面上だけを見た話ですよ。実際は「頭の悪い振りをしている天才」だと思っていますが……。

だってよく考えて欲しいのですが、ガチンコだと考えた場合、いきなり豊商事のTOBを発表して反対されて、「残念です」と述べ、今になってプロスペクトの完全子会社であるPAMIがTOBに応じないで豊商事の株の一部を売却しているのは完全におかしいでしょう!

何がおかしいって、完全子会社にも関わらず親会社の意向には従わない、言ってしまえばカーティスの意向と子会社の意向が相反しており、カーティスの言うことを聞いていないのと同じなのです。こんな馬鹿なことがあるのでしょうか。

しかもPAMIの言い分もおかしい。

PAMIは「買付価格(400円)と大きな隔たりがあり、当社が設定した買付価格では対象者の経営陣の賛同を得たうえで対象者の子会社化を行うことが困難と思われること、市場株価が高水準で推移していたことを勘案したうえ、一部株式を売却した」という文章が書かれていますが、普通に考えたらこれは滅茶苦茶おかしいんですね。

何がおかしいって、豊商事の株価は450円から400円までを推移しており、プロスペクトの提示したTOB価格と大して変わりがないのです。

しかも、出来高の低い豊商事の株を捌ききれるかという部分が非常に疑問です。実際にストップ安にもならないで売却することに成功したのですが、普段出来高が少ない豊商事の株をここまで多く売却したということは、どこか受け取り手があると考えるのが普通です。

その受け取り手というのがどこなのかが分からない……。

少なくとも普通に大量の株式を売却したら冗談抜きで豊商事の株価は暴落します。しかし、それすらもなかったことを勘案すると受け取り手が存在していたと考えるのが普通でしょう。

カーティスはプロスペクトの代表であり、PAMIのチーフイ ンベストメントオフィサーも兼任しているのですが、公開買付けに関する当社取締役会における全ての決議、その審議及び決議に参加していない様子。それは別に良いのですが、普通に受け止めると「カーティスの意向にそぐわない行動を取っているのがPAMI」ということになります。完全子会社なのに笑っちゃいますね。

表面上の文面だけ見たらこれは明らかにTOB失敗可能性が濃厚ということになるでしょう。

何しろ、「完全子会社であるPAMIが自ら豊商事の子会社化は難しい」と公言しているようなものなのですから。で、難しいと述べている理由がTOB価格。TOB価格で両社に食い違いがあるから一部の豊商事株を売却したというのがPAMIの言い分になります。豊商事の市場の株価が高値といっても最高455円なのによく言えたものだなぁと。

今回のIRは自分から「400円の買付け価格には問題があったようですね……」と言っているようなものなのです。

で、更に気になるのがTOB期間を1日だけ引き伸ばしたこと。

私もプロスペクトの株を保有していますが、さすがに株主だからといって「1日TOB期間が伸びたからTOBの成功確率が高まった」とかいうポジショントークを言うつもりはありません(笑)

正直言って1日だけTOB期間を伸ばしても焼け石に水だと思っていますし、1日だけTOB期間を延長した意図が気になるのです。本当に無理だったらわざわざ延長する必要はないでしょう。これが「延長して本気度をアピールするためのはめ込み」というシナリオも考えられますが……、少なくともプロスペクトには損害はない。

ちなみに、プロスペクトは新株が約3800万株以上残されていることを忘れてはいけません。

普通、新株を売却したければできるだけ高い値段で売却するのが普通になるのですが、膨大に残っている新株は何を意味するのでしょうか……。少なくとも、今の株価で全て捌き切ることはできないでしょう。

「本当に頭の良い人間は馬鹿な振りをする」という言葉が存在しますが、このIRをじっくり読んだ後にこの言葉を思い出しました。豊商事から反対され、完全子会社であるPAMIがTOBに応じないで一部株式を売却し、一見すると何も上手くいっていないように見えます。

東宝不動産裁判と絡めて考えるとどうでしょうか?

東宝不動裁判の問題点はTOBの不当な安い価格が争いの注目点。豊商事のTOBも400円というTOB価格が安いという問題点……。(これは完全子会社であるPAMIがはっきり述べています)

見れば見るほど下手な芝居にしか思えない。

プロスペクトが馬鹿な振りをしているだけなのか、否か、そこが投資判断を左右することになりそうです。

カーティス・フリーズは何がしたいのか【誰得なカーティスの画像集】

上記の記事はヤフー掲示板でもコピペされていたのですが、本気でTOBを行うのであれば以前書いた記事通り、TOB価格の引き上げが濃厚でしょう。

TOB価格に問題があることは完全子会社のPAMIが自ら述べている。しかもTOB価格を引き上げてTOBを成立させれば、東宝不動産裁判のアピールにもなる。これがTOBを行うのが本気だったらという話ですよ。勿論、TOBは最初から本気ではなく、「プロスペクトがお金を稼ぐために仕掛けた茶番」という可能性も考えられるのですから。

しかし、そうだと考察した場合、わざわざ400円という安値のTOB価格を設定した理由が不明確になるんですね。本当、面白い株だよなぁ、ここは……。


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