東京アウトローズの文章力ってかなり高いですよ。
今回は東京アウトローズとエナリスの文章力を比較してみたいと思います。
東京アウトローズの文章って凄く読みやすいんですよね。
何で東京アウトローズの文章が読みやすいのか考えてみたのですが、東京アウトローズって「主張したい内容をはぐらかさないで文章を書いている」から読みやすいのだと分析しています。
要するに伝えたい内容が明確で、訳の分からないことを言っていないから文章自体が読みやすいのです。
このツイッターの文章を読んで欲しいのですが、東京アウトローズは「読者」をしっかり意識して文章を書いていることが分かります。
なぜそう言い切れるかというと、「信ぴょう性」と書いているからです。
私は信憑性とそのまま書いてしまうことが多いのですが、わざわざ「信ぴょう性」と平仮名にしているのは信憑性の「憑」が難読漢字だからです。
ソース http://www5a.biglobe.ne.jp/~to-iwata/16-2.htm
より読みやすくするために配慮して文章を書いた結果、信憑性ではなく「信ぴょう性」と書いたのでしょう。
東京アウトローズの文章が全体的に読みやすくて分かりやすいのは「読者のことを配慮しているから」なんですね。
文章という観点で見れば東京アウトローズは立派なプロですよ。
東京アウトローズのホームページに行くと2002年に創刊したゲリラマガジンと書いていますが、普通のブログと違って「文章を書くプロ」が記事を載せているという事実に注目しなければいけません。
文章を読みやすくしたければ「伝えたい内容を明確に書くこと」が大切になります。
バカな人間ほど意味不明な文章をダラダラ長く書きますが、大抵の文章は悪文になります。
バカが良い子振って文章を書くと意味が上手く伝わらず、「で、結局何が言いたいの?」という形になってしまいます。
エナリスが出した『凛として』は個人的には名文だと思っているのですが、あれは「文章力が巧みで素晴らしい!」という意味で話題になっているのではなく、「ネタとして面白い」というだけなので勘違いしないでください。
「株主の皆様の浄財をお預かりしている以上」という文章を記載しているエナリスですが、2度目のストップ安を叩き出したとき、さすがに「浄財」という言葉が笑えなくなりました。
本日も株価を下げたエナリスは上場来安値である623円を記録しています。
上場来安値というのは「株を持っているほぼ全ての株主が含み損を抱えている」という状態になるため、現状を分析すれば完全にエナリス株を購入した人のお金は「浄財」になっているのですね。
「浄財」という言葉を使用したのは「それほど株主のお金を大切に思っている」という意味だと私は解釈しましたが、こんな結果を出してしまうと本当に株主のお金が浄財になってしまいます。
あ、もうなってるか。
あと、エナリスは何度も何度もニュースリリースを更新する癖がありますが、ちゃんと文章の推敲をした方が良いと思います。私も人のことは言えないのですが、株式投資.jpごときのサイトと上場企業のニュースリリースは重要度が全く異なるので。
出典 http://www.eneres.co.jp/pr/20141030.html
あとね、上の画像の文章も実は良くないんです。
何が良くないかと言うと「石山ゲートウェイホールディングスとは関係がありません」と最初に述べているのにもかかわらず、「同社の不動産を現在、仮差押え済みです」と書くのは混乱を招く文章なんです。
多くの人はこの文章を読んで「矛盾してないか?」と思います。
エナリスは東京アウトローズに分かりやすい文章の書き方を教えて貰った方が良いと思います。
>用語の使い間違いをしているのではないかと思い、同社に問い合わせたところ、「リリースに書いてあることが開示できるすべて」(広報)だそうで、筆者の疑問には一切答えてもらえなかった。
日本証券新聞社から引用
出典
特報 エナリス株価急落の材料 求められる凛としたIR対応
文章を書くプロである日本証券新聞社からも「用語の使い間違いをしているのではないかと思い」と書かれていますが、エナリスのニュースリリースはそれくらい意味が伝わりにくいんですよ。
エナリスは適切なニュースリリースを発表するために文章を書く練習をした方が良いと思います。
ほんと、文章って誤解を招きやすいので。何度もニュースリリースを書き直すと信頼も薄れてしまいますから。