赤字続きのツイッター社に未来はあるのか?

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「史上最高にくだらない」と揶揄されていたことで有名なツイッターは世界を代表する赤字webサービスです。


ツイッターを運営しているのは米国上場企業のツイッター社ですが、今まで黒字を出したことがあるのかと疑うくらいツイッター社は赤字路線を走り続けているのが特徴です。

2015年4~6月期の純損益は1億3666万ドル(約169億円)の赤字となっており、ここまで大きく成長したSNSサービスでありながら赤字経営から脱出できないのがツイッター社の現状です。

ツイッター社が米国市場に上場したときは、「今は赤字でも将来性があるから投資する」という人が多かったのですが、そろそろ状況が変わってきました。

史上最高にくだらないサービスは「多くの人が利用するサービス」へと進化を遂げることができたのですが、ツイッター社の赤字体質は根本的に改善できていません。

ツイッター社が赤字を垂れ流している理由は明白です。

ツイッターは非常に使いやすいツールであり、ツイッターを利用していても広告を見かけることはほとんどありません。たまに企業の広告が流れることもありますが、その広告頻度も比較的少ないものであり、ユーザーの利便性を重視した結果が169億円の赤字なのだと私は分析しています。

ツイッターは誰でも利用できるサービスです。

その点は利用者の立場からすれば大変素晴らしく歓迎できるものであり、ここまでツイッターが流行った主な理由になるのですが、その結果莫大な赤字を垂れ流し続けているのは皮肉としか言いようがありません。

普通のwebサービスは常に広告を表示する形で黒字を確保しているのですが、ツイッターはそのマネタイズ方法を導入していません。

理由はとても単純で、「常に広告が表示される設定だと利便性が悪くなるから」です。

そのため、ユーザーの利便性を最大限に重視してきたツイッター社は赤字を出し続けながら良質なサービスを提供し、ユーザー数の拡大を狙って黒字化へと目論む戦略を実施してきました。

しかし、その成長戦略にも限界が見え始めています。

ツイッター社の売上の9割が広告料収入です。ツイッター社の全体の売上高は5億0238万ドル。

売上自体は成長しているので有望企業のように思えますが、「あなたがリツイートしたツイートを他の人もリツイートしました」とかいう訳の分からない機能をつけて研究開発費を無駄に消費している辺り、黒字化への改革意識が本当に強いかも疑問が残ります。

ツイッターは既に成熟したソーシャルサービスであり、ツイッター社ができる改善点は非常に少ないものです。

訳の分からない改良行為を行い、せっかく行った改良行為をいつの間にか消しているツイッターは「わざと研究開発費を浪費しているのではないか?」と疑われてもおかしくないほど酷いものです。

自分のフォローした人のお気に入りが見える「アクティビティ」という機能もいつの間にか実装され、いつの間にか消え去っているのを見る限りツイッター社は無駄な機能を付け加えて消すことによって経費を浪費している事実を隠すことはできません。

それが赤字経営の元凶になっているのは間違いないでしょう。

ツイッターが素晴らしいサービスであるのは私も認めますが、ツイッター社の経営姿勢には疑問が残ります。

ディック・コストロ最高経営責任者(CEO)が7月1日付で辞任し、成長鈍化がささやかれているツイッター社は以前のような成長路線の絵を描くのは難しくなっています。


出典 www.bloomberg.co.jp

4~6月期の月間平均利用者数は3億1600万人となっており、前年同期から15%近く増えています。ユーザー数の増加は確かに数字として結果が現れているのですが、それでも赤字が改善されないのはツイッター社のマネタイズが下手な証明でしょう。

しかし、広告を貼りまくってしまったらユーザーの利便性が低下し、更に成長が鈍化してしまいます。利益は改善できてもユーザー数が減るリスクも無視することはできず、思い切った広告戦略を行うのも難しいのが現状です。

今後ツイッター社が黒字浮上したければ本格的なマネタイズ改革に着手しなければいけません。

方法は色々とありますが、一番即効性があるのが有料課金制度を導入することでしょう。

これはドワンゴやクックパッドでも成功したモデルになるのですが、両社が利益額を伸ばすことができたのは「有料ユーザー」を増やすことに成功したからです。

有料プランに加入してくれればサーバーが早くなったり、広告が表示されないようにしたりする仕様をつければ間違いなく有料課金ユーザーを確保することができます。

「ツイッターに金を払う奴なんかいない」という意見もありますが、それならばお金を払った方が便利な環境を作れば良いだけの話です。

169億円の赤字を出しておきながら、未だに具体的な改革を行わない辺りツイッター社のマネタイズ能力は下手なのだと判断しています。

ツイッター社の戦略は、「ユーザーの利便性を重視し、ユーザー数の増加によって利益体質を改善する」というものです。しかしながらユーザー数の鈍化データを見れば分かる通り、この成長戦略を貫き続けて本当に未来があるのか考えなくてはいけません。

ツイッターは非常に素晴らしいサービスですが、ツイッター社の利益意識は非常に貧弱のように映ります。

赤字幅は縮小していますが、それでもこの規模のwebサービスで黒字化を成し遂げていないのは大きな問題です。

新機能を実装して取り消すという無駄な行動を省き、有料課金制度の導入といった改革を行えばツイッター社の経営は改善されることが予測できますが、今しばらくはユーザーを尊重した無料路線を突き進む予定です。


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