客単価向上戦略が不発で低迷が続くワタミ(7522)

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東証1部に上場しているワタミ(7522)の不振が止まりません。


出典 http://www.watami.co.jp/ir/pdf/20141111.pdf

上記のデータを見ても分かる通り、客単価向上戦略を通じて業績低迷から脱しようとしていたワタミですが、客数が落ち込んだ影響によって2014年通期決算で49億1200万円の赤字を出しています。

外食ビジネスは本当に成功するのが難しく、店舗費用もかかり、日々の人件費も莫大であることから多くの外食産業は「できるだけ人件費を減らして利益を得る」というビジネスモデルを確立させてきました。

その結果、ワタミを筆頭とする外食企業はブラック! ブラック! と批判されてきたのですが、そもそも外食産業は固定費を削減しないと儲からないビジネスモデルになるのである意味仕方ない面もあるのです。

ワタミが客数を減らした理由の1つとして、過剰なブラック企業批判が挙げられます。

正直な話、ブラック企業路線を突っ走っている会社はワタミだけに限らないのですが、創業者の渡邉さんの発言が過激すぎて多くのマスコミから注目を浴びてしまったのは痛手です。結果的に宣伝効果という意味では大きく貢献したと捉えることができますが、「ワタミには行かない」という人も増やしてしまったのが経営不振の1つの理由になります。

ワタミはこの世のブラック企業批判を一身に背負っているような可哀想な会社で、このまま客数が落ち込み続けるのであれば黒字転換を果たすことも厳しいでしょう。

ワタミはお客様満足度を重視している会社です。

この視点はとても良いのですが、お客様満足度が低迷している現状を見る限り、「1番の強みであったお客様本位の経営が活かされていない」という現実に気づくことができます。

 

screenshot.104出典 http://www.watami.co.jp/ir/pdf/20141111.pdf

現状を打破するために客単価向上を狙い、メニュー価格の変更を続けてきたワタミですが、結果的にそれが顧客満足度の低下に繋がり、業績不振に繋がってしまっています。

低価格路線を続けても経営不振から脱するのは難しい、客単価向上を狙っても顧客満足度が下がり、お客様の数が減ってしまう。これらのポイントを分析すると「悪いときは何をやってもダメなのだなぁ」と気づくことができます。

不採算店舗から撤退し、黒字転換を目指しているワタミは「攻めの戦略」から「反撃戦略」をへとシフトしている点に注目しなければいけません。今やワタミはイケイケ経営を続けられる成長企業ではないのです。

不振が続く影響で株価も下がり続けているワタミですが、「居酒屋ビジネスは儲かりにくい」という根本的な原因を取り除かないと再躍進は難しそうです。


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