プロスペクトがあかつきに豊商事の株を全て売却すると発表

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プロスペクトがあかつきに豊商事の株を全て売却すると発表しました。

2.売却の方法
ToSTNeT 市場において、当社が保有する豊商事株式の全部であります 626,000 株(豊商事の発行済株式総数に対する割合 7.04%、豊商事の総株主の議決権の数に対する割合 7.62%(注))を売却いたします。
3.売却価額
金 287,960,000 円(1株当たり 460 円)
4.売却時期
平成 27 年3月 16 日

出典 豊商事株式会社の株式売却に関するお知らせ

とても不思議な光景ですね。

普通に今回のTOBを見るのであれば、いきなりTOBを仕掛けたプロスペクトがあかつきと豊商事の賛同を得ることができず、TOBは成功できないと捉えたプロスペクトが方針転換してあかつきに豊商事の株を全て売却するというプランになります。

あかつきからすれば1000円の価値がある豊商事の株を460円で買えたという利点。豊商事からすれば昔から仲が良かったあかつきと関係が強化できるというメリット。プロスペクトからすれば400円で取得した豊商事株を460円で売れるというメリットが存在します。(利益という意味で見れば諸経費含めて利益が出ているのか否かは微妙ですが……)

特に儲かったのは豊商事を400円以下で安く購入し、400円以上で高値で捌けたPJFでしょう。

それにしてもプロスペクトとあかつきの関係はとても不可解です。

あかつきは本来、プロスペクトのTOBに反対した立場であり、プロスペクトと仲が悪いように見えても仕方がないのです。しかしながらそんなあかつきが「プロスペクトの豊商事株を全て引き受ける」というのはプロスペクトとあかつきの関係が完全には冷えきっていない証拠になります。

今回のTOBに関する見方は様々ですが、ただ普通にTOBが失敗したからあかつきに株を買ってもらうのか、元から豊商事の株をあかつきに買ってもらうためにTOBを仕掛けたのかは全く分からない状態です。

別の見方をしたらあかつきとプロスペクトの関係はまだ破綻しておらず、最初からあかつきとプロスペクトが手を組んでTOB計画を練ったという可能性も考えられます。どの説が正しいのかはまだ謎のままですが、結果を見てみると3社共に大きな損失はなかったのは確かな事実でしょう。

今回特にメリットがあったのはあかつきのように思えてなりません。豊商事側からしてもあかつきとの連携が強化できるのであれば光栄でしょうし、あかつきからしても豊商事の連結子会社化を狙うことが可能です。

しかし、ただ単にプロスペクトが「少しでも高く豊商事の株を売却するという目的でTOBを仕掛けた」のであれば、これは非常にしょぼい戦略を実行したと捉えることが可能です。この可能性も完全否定することができないのが歯切れの悪いところですが、真相はまだ闇の中です。


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