ブラックナイト

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ブラックナイトという単語をカッコいいと感じる方も多いかもしれません。

株式用語として使われるブラックナイトの意味は、敵対的買収を行う企業のことを指します。

例えば、自社の利益を上げるために新ジャンルのビジネスに参入したいと考えたとき、手っ取り早く思いつくのが別会社を立ち上げるか依存の会社を買収するかの二択です。

別会社を立ち上げて新ビジネスに挑戦するのも一つの方法として有効ですが、ノウハウがない状態で新規事業を始めても上手くいかない場合が多いのです。そこで技術とノウハウ、そして人的資源を得る目的で別会社を強制的に買収しようとするのがブラックナイトです。


しかし、買収といっても買収活動が友好的か非友好的かによって意味は全く異なります。買収先の会社を尊重し、過激なリストラを行わなければ友好的買収として評価されることもあるのです。そうすれば、ブラックナイトと呼ばれることはありません。

ですが、株を強引に取得しようとして有無を言わさずに会社を買収すると、十中八九相手の反感を買う結果に繋がります。そのような強攻策を取る会社はブラックナイトと呼ばれることが多く、世間からの評価も下げてしまいます。

しかし、自社の利益を最大限に重視し、ビジネスの幅を広げるために買収活動に乗り出すのは決して悪いことではありません。ビジネスの社会は弱肉強食であり、買収されたくなければそもそも買収防止策として、株の過半数を自分で取得していれば良いのです。ブラックナイトから目をつけられる会社は、株式の半分以上を外部に流失している場合がほとんどです。

さて、世間から批判されることの多いブラックナイトですが、なぜブラックナイトはこんなにも批判されるのでしょうか?

一番の原因として考えられるのは名前です。ブラックナイトという名前は明らかに悪役を連想させますし、相手が嫌がっているのに無理やり買収するというイメージから、ブラックナイトと名づけられた企業は世間から見て悪だと思われてしまうのです。

そしてもう一つ考えられる原因は、多くの方が買収行動に対して賛同していないという点になります。強制買収は大資本の会社が小資本の会社を飲み込むものであり、株式を取得して会社の経営権を握るという強引なやり方に対して反発する方が多いのも事実です。

しかし、ビジネスの世界で買収行為を批判するのは理にかなっていません。

そもそも買収する側もそれなりのリスクを覚悟しているのです。他社を買収した結果、人件費や赤字が増えて会社の経営状態が悪化したというケースも多々報告されています。

そんなブラックナイトの天敵となるのが、ホワイトナイトとして名乗りを上げた会社です。買収したいと考えている企業側からすれば、買収活動を妨害する第三者は邪魔者にしか映りません。ホワイトナイトが原因で買収が失敗したケースもたくさんあるのです。


しかも買収に失敗してしまうと、ホワイトナイトに負けたというレッテルを張られてしまい、世間的な評価も悪くなります。ホワイトナイトに負けた有名な事例がライブドアのニッポン放送買収事件です。

買収が失敗し、ライブドアはその後世間から目の敵にされ、株式市場から姿を消すことになりました。

しかし、株式投資の観点から考えるとブラックナイトはあながち悪いものではないのです。

自分の投資先の会社が新たな収益を広げるために敵対的買収を行なっている場合、その行為を全否定する要素はないのです。なぜならば買収が成功し、企業価値が高まれば自分が保有している株の価値が上がります。

つまり敵対的買収が成功し、多くの利益を上げられるようになれば株主も多くの恩恵を受け取ることができるのです。


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