期待値

LINEで送る
Pocket

簡単に解説すると、期待値とは儲けることのできる確率がどれだけ高いか?という意味です。

基本的に期待値が高ければ高いほど儲かりやすいと言われております。これは期待値が高いほど株式投資の勝率が高いという意見に基づいているためです。

期待値を重視する手法は株式投資以外でも広く利用されています。有名なのは期待値理論に基づいたギャンブルでしょう。

例えば、サイコロを振って1の数字が出れば賭けたお金が2倍になるとします。

しかし、それ以外の数値が出てしまうと賭けたお金は全部没収されてしまうというギャンブルがあった場合、あなたはそのギャンブルをする気になるでしょうか?

普通は挑戦する気にもならないでしょう。理由は単純で、明らかに割りに合わないからです。6分の1という少ない確率でしか当たらないのにもかかわらず、当たっても賭け金が2倍に増えるだけです。このギャンブルはやればやるほど賭けた側が損をする仕組みになっているため、期待値は低いと言えるのです。


では、逆の立場でしたらどうでしょうか?

友達に対して、「サイコロを振って1の数字を出したら賭け金の10000円を2倍にしてあげるよ。その代わり、1以外の数値が出たら10000円は俺のものね」と言って承諾してくれる友人はいるでしょうか? 恐らくいないと思います。もしいらっしゃるとすれば、その方はギャンブラーとしての素質があるので友人として暖かく見守ってあげるのが良いでしょう……。

しかし、このギャンブルを友達が受けてくれたと仮定すると、とても期待値が高いことに気づきます。それは自分が儲かる可能性が高いからです。

計算してみると83%以上の確率であなたが勝つことができます。このように、期待値が高いほど勝率が高いという理論が成り立つため、期待値の高い株を選定して株式投資で勝ち残っていくのは非常に理にかなった戦略だと言えるのです。

しかし、期待値戦略にも弱点はあります。それは、期待値が高ければ高いほど、裏切られたときの損失が大きいということです。

有名なのは2006年に起きたライブドアショックです。

当時のライブドアは飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しており、近鉄バッファローズの買収騒動やフジテレビの買収騒動などで世間を騒がせていました。最も勢いのある会社として投資家たちの評価は非常に高く、「ライブドアの株を買っておけば誰でも儲けることができる」と期待していた人たちも多くいたほどです。

しかし、2006年1月16日に証券取引法の違反容疑によって強制捜査され、翌日の株価はストップ安となり、最終的にライブドアは上場廃止になってしまったのです。


元々の期待値が高すぎたためか、一度スキャンダルが起きると雪崩のように株価が減少してしまいました。このように期待値の高すぎる株は何か事件が発生したとき、予想もできないほどの暴落に見舞われる可能性が高いのです。

これは大衆心理が関係していますが、期待値という要素は株式投資でプラスに働くとは限りません。期待という要素が無くなった途端、企業価値が消滅したかのように株価が減少してしまうのです。

逆にほとんど注目されていない株を見つけ出し、その株の期待値が上がるまで保有するバリュー投資という方法もあります。

期待値が高い株を購入して時勢に乗るか、期待値が低い株を買って大きな利益を上げることを目的とするか、この辺りの判断は投資家によって大きく異なるのです。


スポンサードリンク