上場廃止

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上場廃止とは、公開株式が取引できなくなる状態のことを指します。

上場廃止は投資家にとって悪いニュースのように思えますが、上場廃止にもいくつかのパターンが存在するのです。

経営破綻が原因で会社が上場廃止になると株の価値はゼロになりますが、会社が完全子会社化されると親会社が株を買い取ったり、新しい株が発行されたりするので「上場廃止=株主が損をする」と断言できるわけではないのです。

経営状態が悪化して上場廃止に追い込まれるパターンは最悪です。


この場合、上場廃止が原因で株の価値がゼロになってしまうからです。

山水電気という会社の株がありましたが、この株は経営状態が悪化したのが原因で上場廃止という悲しい事態を巻き起こしてしまいました。

山水電気株を保有していた株主は損害を受けた結果になりますが、そもそも上場廃止する危険性のある株に投資しなければ良いのです。

山水電気は最終的に従業員数は5人で、売上高は1500万円程度という誰が見ても「危ない」と判断できる経営を続けていました。従業員数が5人しかいないのに東証1部に上場し続けていたのも驚きですが、常識的に考えれば「このような株は買ってはいけない」ということに気づくでしょう。

つまり、経営破綻が原因で上場廃止に追い込まれる株は赤字決算が続いていたり、大きな借金を抱えていたり、何かが根本的におかしいケースがほとんどです。

黒字決算を続けている優良企業がいきなり上場廃止になるケースは稀なので、大して気にする必要はありません。

ボロ株や超低位株に投資している人ほど上場廃止リスクを背負っていることになります。

逆に言えば優良株や財務健全株に投資し続けていれば経営破綻による上場廃止のリスクを避けることが可能です。

【上場基準を満たせずに上場廃止になるケースもある】

上場廃止基準をクリアできないと、上場廃止になってしまいます。上場廃止になる条件は以下の通りになります。

・売上高や時価総額が基準を下回る

・株主数や流通株式数が基準を下回る

・債務超過が発生し、銀行との取引が不可能になる。破産手続を申請して事業活動を行なうことができなくなる(これが経営破綻と呼ばれる現象になります)

・完全子会社化が設立し、株が売買できなくなる(この場合、親会社が株を引き取ったり新規株を発行してくれたりするため、株の価値がゼロになることはありません)

・上場契約違反の発生、有価証券報告書や半期報告書の遅延、虚位申請などで上場廃止になる

・株式事務代行機関への委託契約解除

・株式の全取得

以上、上場廃止になるケースをズラッと記載しましたが、これを全て覚えろとは言いません。

ただ、いくつか気をつけなくてはいけない点が存在します。「株式の全所得」については、株を発行している会社が「自社の株を全て買い取りたい」という意味で自主的に上場廃止を決行することになります。

この場合、持ち株は会社に買って貰えるので株主にとって利益が出ることもあります。

株を発行していると株主から経営指導されることがあり、監査も複雑になるので経営面では様々なデメリットが生じるのです。

上場廃止を決断すると株式市場で資金調達がしにくいというデメリットもありますが、デメリットよりもメリットの方が大きいと判断すると自社株を全て購入して自ら上場廃止を選択するケースもあります。

すかいらーくや青汁のキューサイなどが自主的に上場廃止に踏み切りました。

上場廃止で株主が大損するのは「会社が経営破綻した場合」です。上場基準を破って上場廃止になるのは論外ですが、実際にオリンパスという会社が有価証券投資の失敗を隠し続けた実績があり、上場基準を破るリスクは無視することはできなくなりました……。

持ち株の会社が完全子会社したら株は紙くずになるのを本気で信じている方も多いのですが、完全子会社化するときは株主に何らかの利益があるのが普通なので心配しすぎる必要はありません。

むしろ子会社化が決まって株価が上昇するケースもあるため、「上場廃止は悪」だと一概に言えないのが現状になります。

上場廃止で最悪となるケースは「会社の経営破綻」です。

経営破綻による上場廃止のリスクを防ぐために、低位株やボロ株には手を出さないで優良株に投資することを心がけるようにしましょう。


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