増資

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増資とは、資本金を増やす行為を指します。


増資をするときは「新株を発行する」のが一般的なパターンになっていますが、新株を発行する行為そのものは既存投資家からすると大変厄介です。

新株を発行すると市場に出回る株数が増えます。

つまり、増資すると「1株の価値が下がる」ので、以前から株を保有していた株主は「株価の下落を覚悟しなければいけない」のです。自分の持っている株の価値が増資によって下がるのは確実なので、増資のニュースが流れるのは悪いことだと思ってください。

増資を決行した場合、短期的に見たら株価は下がることが多いです。

では、長期的に見たらどうでしょうか?

「増資を行なうことによって企業の成長力を高める」という明確な目標があれば、将来的に株価が上がるかもしれません。

「自社商品の売上が絶好調なのに工場の生産数が追いつかない。だから増資して資金を集め、工場を建設して利益額を高めよう」という成長ビジョンが描かれていれば「良い増資」として受け入れることが可能です。

しかし、「成長力を意識した増資」でも1株あたりの価値は下がるので、手放しに歓迎できるニュースではないのです。

増資には3つの種類があります。

1,公募増資

公募増資は一般の投資家に対して新株を発行する増資です。

基本的に現在の株価よりも割安な値段で販売されることが多く、「公募増資を行なうと株価が下がるケースが多い」のです。多くの投資家が増資を毛嫌いしているのは「増資を決行すると1株の価値が下がる」という事実を理解しているからです。

2,第三者割当増資

第三者割当増資は「特定の企業や金融機関に対し、新株を発行すること」です。

これも公募増資と同じで、新株が増える分1株の価値は薄くなるので第三者割当増資を決行すると株価が下がるケースが大半です。勿論、株価が下がらない場合もありますが、私は第三者割当増資を「良いニュース!」と解釈することはほとんどありません。

3,株主割当発行増資

株主割当発行増資は既存に株主に対して行なわれる増資で、現在の株価よりも安い値段で新株が販売されます。

これも株価が下がる原因になることが多く、あまり良い情報だとは思えません。

私は増資に対して否定的な意見を述べていますが、これは「投資家の立場」で物事を語っているからです。

会社の立場で考えれば増資は「比較的簡単に資金調達することのできる方法」になるため、増資で集めた資金を上手に運用して会社発展のために役立てれば将来的に良い結果を招きます。

「会社発展を意識した増資」は善ですが、それ以外の増資はヤバいと思ってください。(株主の立場から考えて)

会社の買収を防ぐために増資を行なうことがありますが、これは「悪い増資」に該当します。

増資を行なっても会社の成長率が高まる可能性は低いので、株価が大きく下がるパターンがほとんどです。

買収防衛策と言えば聞こえは良いのですが、増資によって1株のあたりの利益が希薄化されることを考えると増資は凄く残念なニュースになります。増資は投資家にとってデメリットが大きいので、増資のニュースが流れたら「戦略を変えること」を検討してください。


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