仕手筋

LINEで送る
Pocket

仕手筋(してすじ)とは、自分で相場を操縦して株価を動かし、大きな利益を上げることを目的としている人のことを指します。


仕手筋は集団で行動することもあれば、個人で行動することもあります。株式投資の世界では昔から仕手筋の存在が問題になっており、基本的に仕手筋が関わっている株は買わない方が良いのです。

誤解を招く言い方かもしれませんが、仕手筋は株のプロです。その辺の専門家とは比較にならないほど、株に対する知識があるのです。

貴重な株知識を悪いことに利用しているのはとても残念ですが、仕手筋になる人は「短期間で大きな利益を上げる」ことを目的にしています。株式投資は一般人の方も儲けることができますが、仕手筋は普通の手段で儲けることを想定していません。

普通に投資するのではなく、株価を操作して大きな利益を上げたい。

これが仕手筋の基本的な目標になります。

仕手筋に支配されている株は本当に厄介です。業績が向上しても株価が下がったり、黒字経営を続けても株価が暴落したりするのです。これは仕手筋が大量の株を売却して相場をコントロールしているのが原因です。

普通、株というものは会社の業績が向上すれば株価も上がります。業績が伸びている会社ほど投資家からの期待が高くなるので、株を買い求める人が増えるからです。

つまり、株の需要が増えると株価が上がるのです。

しかし、仕手株が絡んでいる株だと、業績が伸びても予測不可能な方向に株価が動きます。

何のニュースもないのにいきなり株価が上昇したり、不祥事を起こしていないのに株価が暴落したり、仕手筋は株価を完全にコントロールすることができるのです。

基本的に莫大な資金があれば誰でも仕手筋になることができます。要は多額の資金を利用して他の投資家を煽れば良いのです。

全ての投資家が賢明であるとは限りません。

大衆心理は合理的ではない

上記の記事でも解説しているのですが、大衆心理に惑わされてしまう人はたくさんいらっしゃいます。

これは株式市場の大きな欠点になりますが、板を確認すると売却したい株と購入したい株の数しか表示されていないのです。

「この株を買いたい人は10人います!」という情報は全くありません。株数しか表示されていないため、誰が何株売却しようとしているのか分からないのです。

例えば、30万株の成り売りが発生すると、多くの人々は「何か事件が起こったのでは!?」と考えます。

仕手筋が30万株を売却して株価を意図的に下げようとしている場合、一般投資家は株を売ったら負けなのです。1人の仕手筋が30万株売り出しているだけかもしれないのです。

しかし、実際に30万株という莫大な株が売りに出されると多くの投資家が錯覚します。

「何か事件が起きたんだ! このまま株を保有したらまずい!」


上記のように考え、大多数の人が自分の持ち株を売却します。そうすると株価も雪崩のように暴落するため、何の事件が起きていなくても株価は値下がりを続けてしまうのです。

そして頃合いを見て、仕手筋は安くなった時期に株を大量に購入します。物凄く安く買えた株は迅速な値上がりが期待できるため、簡単に売却益を得ることができるのです。

そしてまた株価を下げるために情報操作をしたり、株を大量に売却したり、他の投資家に迷惑をかける行為を続けるのが仕手筋です。

また、仕手筋は同じ株に張り付くのはリスクが高い行為であることを自覚しています。何度も同じ手法を続けて株価を操作すると、刑事処罰されるリスクが高まるので頃合いを見て資金を引き上げるのです。

資金を引き上げた後は、また株価が操縦できそうな低位株を探します。まるでハイエナのように次の獲物を狙うのが仕手筋の特徴になるのです。

仕手筋の厄介なところは、「一般投資家はメンタルが弱い」ということを熟知している点です。大衆心理を煽るような行動を繰り返し、相場をコントロールして自分だけ利益を上げるのはプロ中のプロができる行為になります。

仕手筋を儲けさせたくなければ、個人投資家が株式投資の知識を身につけるしかありません。知識を身につけて、仕手筋の行動パターンを皆が熟知していれば仕手筋が好き勝手に振る舞うこともないのです。

仕手筋は株式市場の害悪になる存在です。仕手筋と関わりたくなければ、投機の対象になっている株を買わないようにしてください。

個人投資家が仕手筋と勝負して勝てるわけがないのです。

資金量で負けているのが現実であれば、最初から勝負しないのが賢明になります。野球にも敬遠というルールがあるとおり、勝負を避けるのも戦略の1つです。

仕手筋が絡んでいない株はたくさんあるので、その点だけは安心してください。


スポンサードリンク