出雲 充【ユーグレナ】

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生誕 1980年

2002年 東京大学 農学部農業構造経営学専修 卒業
2002年 株式会社東京三菱銀行 入行
2005年 株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 就任

ミドリムシで世界を救う男。出雲 充(いずもみつる)


【ミドリムシで飢餓を救う! 大きな使命を抱いている社長】

出雲社長は東証マザーズ上場企業のユーグレナ(2931)を経営しています。

「ミドリムシで世界を救う」という壮大な夢を掲げている出雲社長は、「バングラデシュで栄養不足で悩んでいる人をたくさん見た」と語っています。

大学1年生の夏休みにバングラデシュに行き、栄養問題で苦しんでいる人たちを目の当たりにした出雲社長はこう決心しました。

「私がバングラデシュの栄養問題を解決したい」

そこで注目したのがミドリムシです。ユーグレナは「ミドリムシの可能性を追求し、ミドリムシで世界を救う」ためにつくられた会社ですが、元はと言えば出雲社長の「世界を救いたい」という強い動機が会社設立に繋がったのです。

「ミドリムシで世界を救うことなんてできるわけがない」と主張する人も多々いらっしゃいます。

しかし、その意見は本当に正しいのでしょうか?

出雲社長は優秀なスタッフに支えられて「ミドリムシの大量培養技術」を確立しました。この技術は特許を取得していませんが、特許を取らないのは「他社から技術を盗まれないようにするための対策」になります。

出雲社長が中心となってミドリムシの研究・開発を推し進めているユーグレナは様々な可能性があることに気づきました。

それは「ミドリムシは非常に栄養素が高い」という事実です。

ミドリムシは高タンパクで栄養価が高く、「世界の食糧危機を救う」というミッションを成し遂げる可能性があるのです。人間用の食べ物だけではなく、家畜の餌に利用することも可能で「飼料」として利用することも期待されています。

「世界中の人々を健康にしたい!」という強い思いを抱いている出雲社長は、ミドリムシの可能性に注目しています。


ユーグレナは自社商品で『ユーグレナ・バー』というクッキーを販売していますが、このクッキーはミドリムシがたくさん含まれています。

栄養に長けており、ほんのり甘いユーグレナ・バーは様々なお客様から好評を得ています。今は「健康食品販売会社」として活躍しているユーグレナですが、出雲社長は「ミドリムシで地球環境破壊を防ぎたい」と本気で考えています。

【困難にも負けない、出雲社長の精神力】

ユーグレナの経営は順風満帆ではなかったのです。

研究開発は非常にお金がかかるものです。ユーグレナは優れた知識と確かな技術力を持っていますが、「出費先を見つけないと事業困難に陥ってしまう」のが難点でした。

実際に会社存続の危機に陥った経験があります。

2006年に起きたライブドアショック。このライブドアショックはユーグレナの経営を圧迫するほど衝撃的な事件でした。

というのも、ユーグレナはライブドアから出費を受けていたのです。ライブドアショックの影響により「取引先がユーグレナから離れてしまった」という過去最大のピンチを味わいました。

それだけではありません。

出雲社長は銀行を辞めた後、貯金が32万円まで減ってしまいました。月収10万円の日々が続き、「もうミドリムシから手を引きたい」と考えていた時期があったのです。

元々起業したくて会社を作ったわけではありません。

「ミドリムシを世界に広めたい」という壮大なビジョンを抱いたのは良いのですが、現実は非常に厳しいものでした。

ミドリムシは儲かるものではありません。

「ミドリムシで儲ける!」なんて言ったら鼻で笑われてしまうでしょう。今はミドリムシで利益を上げているユーグレナですが、起業当初は鳴かず飛ばずの日々が続いていたのです。

【ミドリムシが好きでたまらない! 強い意欲を保ったお陰でマザーズ上場という栄光を勝ち取る】

なぜ出雲社長は「ミドリムシビジネスでマザーズ上場」という栄光を勝ち取ることができたのでしょうか?

何度も言いますが、ミドリムシは「最初から儲かる商品」ではありません。

儲けることを目的にするのであれば、もっと他の商品を取り扱った方が良いのです。しかし、出雲社長は自分の利益を追求するために会社を設立したのではなく、「世界中の人々を救う」という素晴らしい夢を抱いて起業したのです。

出雲社長が成功した理由を分析したのですが、「ミドリムシが本当に好きだから困難に負けなかった」というシンプルな結論にたどり着きました。

ミドリムシが好きではなかったら、逆境に晒されたとき会社経営をやめてしまうでしょう。東大出身の出雲社長は就職先もたくさんあるはずです。

しかし、出雲社長は諦めなかったのです。

ライブドアショックが起きても、取引先に笑われても、出雲社長は諦めません。なぜなら誰よりも早く「ミドリムシの可能性」に気づいていたからです。


「ミドリムシがあんなに頑張っているのに、自分が先に諦めたくない」と述べている出雲社長は、本気でミドリムシを愛しているから上場企業を創り上げることができたのです。

ミドリムシが売れなくて自信を喪失したこともありますが、「ミドリムシが好き」という気持ちを忘れずに努力を重ねてきたからユーグレナを立派な上場企業に成長させることができたのです。

【無理ということを実現したい。負けず嫌いな出雲社長】

出雲社長はとにかく負けず嫌いです。

他人が「無理」だと言うことに対して反発し、「無理じゃないことを証明してみせる」という意欲が強いのが長所です。

優秀な社長は多少困難が訪れても、ピンチを打破することができるのが優れた社長ですが、出雲社長は「負けん気の強さを発揮して結果を出す素晴らしい経営者」です。

ミドリムシが世界を救うなんて、多くの人がこの言葉を聞いたら「無理」だと答えるでしょう。

しかし、その「無理」という発言は出雲社長のエネルギーになるのです。

「ミドリムシで上場企業を作る」のもかなり難易度が高いです。といいますか、ほとんどの人が「無理」と言うと思います。

現実はどうでしょうか?

今はユーグレナは上場企業の1つとして君臨しており、黒字決算を維持し続けています。「ミドリムシで食糧危機を救う」という発言も夢物語ではなく、現実味を帯びてきているのです。

この先、ユーグレナに新たな危機が差し迫っても出雲社長は困難を乗り越えることは可能だと予測しています。上場するまで数多くの逆風に耐えてきた出雲社長ですから、ユーグレナ株を長期保有する株主は「困難に強い社長が率いている会社だから大丈夫」だと考えるのがお勧めです。

【更に新たな可能性を。ミドリムシでエネルギー不足を解消!?】

「栄養失調をこの世からなくす」という大きな夢が現実味を帯びているユーグレナですが、出雲社長はミドリムシの新たな可能性に気づいています。

それは「ミドリムシはジェット機の燃料として使える可能性がある」という事実です。


石油は「二酸化炭素」の排出が問題になっていますが、ミドリムシを利用した「ミドリムシ燃料」を開発すれば地球温暖化を防止することが可能です。石油は限りある資源と言われていますが、ミドリムシは大量培養することが可能な「生物」です。

ミドリムシ燃料を開発し、地球環境を救うという新たな目標を定めている出雲社長。

出雲社長の「世界を救う夢」はまだまだ続きます。

【ユーグレナの株をどう評価するか?】

先ほど解説したとおり、出雲社長は「非常に負けず嫌い」です。逆境を乗り越えるパワーと精神力を保持しているため、ユーグレナ株に投資するときは長期投資を行なうのがお勧めです。

現在のユーグレナ株はPER値が565.79倍、PBR値は28.77倍で決して割安な株ではありません。利益額も年間バラバラで、持続的成長を遂げている株ではないのです。

しかし、出雲社長の「世界を救うビジョン」に共感を抱いている方や、出雲社長の能力を評価している方は株を買って応援するのが良いでしょう。

割安性に長けていないのは確かな事実ですが、「出雲社長の挑戦力」を評価して株を長期保有している人も多いのです。

世界を救うためにミドリムシの研究を続ける出雲充。

出雲社長の考え方や夢に期待できる方は、ユーグレナ株に投資するのも面白いです。

ユーグレナは「夢」を抱ける株なのです。


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