サイバーエージェントの藤田晋さんはなぜボロクソに叩かれたのか

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サイバーエージェント(4751)を率いるやり手経営者の藤田晋社長が様々なメディアで叩かれています。


出典 japaneseclass.jp

 

叩かれている理由はとても単純で、「退職希望した社員を日経コラムで叩いたら、逆に自分も叩かれた」というだけの話になります。

私が退職希望者に「激怒」した理由  (藤田晋氏の経営者ブログ)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO77749270Q4A930C1000000/

 

藤田社長が退職希望者に怒った理由を簡単にまとめると以下のようになります。

 

・会社に損害を与えたのに退職するのは許せない

・失敗した経験を活かして貰うために新事業の立ち上げを任せたのに、他社の引き抜きによって責任を果たさないで辞めるのは許せない

・責任のあるポジションを簡単に放棄するのは許せない

 

いやー、藤田社長が怒る理由も理解できます。

 

「社員は辞める自由が存在するのに、ネットを通じて社員が辞めることを叩くのは経営者としての器が狭い」と批判する言論が強いのですが、私は藤田社長を叩く気はしません。

 

社員の立場で考えると「退職は自由で違法行為でも何でもないのに、公の場で叩かれるのは理解できない」と思うでしょうし、経営者である藤田社長の立場で考えると「失敗を許して責任のあるポジションを与えたのに、責任を放棄するように辞めるのは許せない」と怒るのはもっともなことだと思います。

 

どちらの言い分にも理があるため、今回は「なぜ藤田社長がここまで叩かれたのか」というテーマで持論を語りたいと思います。

 

結論から述べてしまうと、藤田社長が叩かれるのは仕方がないかなぁと感じました。

 

私は「なぜ人は叩かれるのか」という視点で叩かれている人の特徴を分析することがよくあるのですが、結局叩かれる人って「訳の分からないことを言っている」か、「自分の責任を他者に押し付けている」かのどちらかが多いのですね。

 

今回、藤田社長が叩かれた原因は後者になります。

 

「責任を人に押し付けて批判したから第三者から叩かれた」のであり、責任転嫁すると叩かれるという良い見本になります。

 

藤田社長のおっしゃることは一理も二理もあるのですが、以下の視点を忘れなければ叩かれることもなかったと思います。

 

・そもそも重要なポジションに社員を抜擢したのは誰なの?

 

・なぜ社員はサイバーエージェントで働くことを望まず、他社に行くことを望んだの?

 

・本当に自社が魅力的だったら、引き抜きされても辞めることはないんじゃないの?

 

・社員が辞めた根本的な原因は「働き続けたいと思うほど魅力的な会社ではなかったから」ではないの?

 

どうでしょうか。自分の責任だと感じる部分はたくさん見つかります。

 

私は基本的に他人に期待するのは良くないと思っており、「他者に対して不必要に期待を抱くと、後で自分が辛くなるだけ」なのでなるべく他人には期待しないように心がけています。

 

藤田社長が退職希望社員に向けて激怒したのは、「期待していた」という表れではないでしょうか。

 

最初から期待しなければここまで怒る必要はなく、「あーはいはい、お疲れ」という形で流せたと思うのですが、公の場で社員の悪口を書いてしまったのは非常に残念なことです。

 

これが「自分を責める記事」だったら絶対に叩かれることはなかったんですよ。

 

「重要なポジションを任せていた社員が退職を希望しました。他社の引き抜きにあったみたいですが、元はといえば退職を希望するのも自社に魅力がないからであり、経営者として社員を引き止めるだけの人望を備えていなかったことを深く反省しております」という形で記事を書けば絶対に叩かれることはありません。

 

不思議なことに人は、「他人に責任を押し付ける人」に対して物凄い嫌悪感を抱くのですが、「失敗した原因は自分の責任だと考え、素直に反省する人」に対して叩くことはほとんどないのですね。

 

人から嫌われまくる炎上商法を行ないたい人は「自分の責任を人に押し付けること」をお勧めいたします。

 

逆に人望を集め、多くの人の協力を得て大きなことを成し遂げたいと考えている人は「どんなことが起きても自分の責任だと実感し、常に反省して改善していくこと」をお勧めいたします。

 

藤田社長は様々なメディアで「器が狭い」とボロクソに叩かれていますが、人に責任を押し付けると人間としての器の大きさも批判されてしまうので厄介なんですね。

 

器の広い社長が率いている会社の株を買いたければ、「責任を他者に押し付けない」という点を意識して株を分析していきましょう。業績が悪くなったときに素直に反省できない経営者は大抵ダメなので気をつけてください。


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