日本人の投資嫌いはアレルギーに近い

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日本人は本当に株式投資を嫌っている人が多く、これは一種のアレルギーではないかと思うことが多々あります。

そもそも株式投資を嫌っている人の大半は、「株はギャンブルだと思っている」という誤解から始まっているのです。

「株式投資というものは資本主義の発展を支えるために重要で、経済を円滑に回すために株式市場は必要なんですよ」と解説しても、投資アレルギーの方達はとにかく株式投資を否定します。


「株式投資はギャンブルと同じだ」という思考が既に凝り固まっているため、そういう人に対して何を言っても無駄なんですね。

そもそも株式投資というものは「会社の権利を買うこと」なので、会社の権利を保有することが悪だと言うのであれば全ての株主は悪どい立場になります。

株式投資と言ってもギャンブル目的で株を売買するのは一部の人達だけで、大抵の人々は「資産運用の一環」として株式投資を行なっている事実に気づかなければいけません。

日本人に投資嫌いが多いのはバブル崩壊の影響がとても大きいのです。

バブルが崩壊し、株価が思い切り下落して資産に大打撃を受けた人がたくさん出た1990年代。

バブル崩壊の恐怖から「株は怖い」という先入観だけが脳内にこびりつき、「株を行なうのは間違いだ」という定説が自分の中に定着しているから株に対してアレルギー反応を起こすのです。

私が思うに、一般人と株の話はしない方が良いと思います。

株を買ったことがない人に対して株式投資の魅力について語っても理解して貰えませんし、相手は「最初から株式投資に対して否定的」だから話し合うこと自体無駄なんです。

私は人間には2種類の人種が存在すると考えています。

1つ目は話し合って理解することができる人種。

お互いの意思、考えを尊重し、建設的な会話を交わすことができる人は話し合いをする価値があります。

ただ、もう1つの人種である「話し合っても理解できない人達」に対して話し合いを望むのは好ましくありません。

残念ながらこの世界にはいくら話しても理解できない人達は沢山いらっしゃるのです。そういう人に対しては「最初から関わらない」という手段を取るか、「話し合いを放棄して相手の意見を認める」か、「真っ向から立ち向かう」しか方法がないんですね。

「人は話し合えば理解できる」と考えている人も沢山いらっしゃいます。

その考え方は実に立派ですが、私は理想論に近いと思っています。

むしろ話し合っても理解できない人の方が多いです。どちらが正しいとかどちらが悪いとかを言いたいのではなく、「話し合いでお互いが理解できることなんてほとんどないですよ」という内容を主張したいのです。

投資アレルギーの人が株式投資を批判するのであれば、批判させておけば良いと思います。

株嫌いの人に対して「株式投資を行なうメリット」を説いても無駄なんですよ。同時に株式投資の重要性や株式投資の価値を説明しても無駄ですし、そもそも「話し合いに適した相手ではない」のですね。(株式投資に関しては)

それに、こんなことを言ってはなんですが、株式投資を嫌う人の気持ちも分かるんですよ。

株式投資を毛嫌いしている人の大半は「投資家」という存在を嫌悪しています。

会社が頑張って稼いだお金を「配当金」という形で奪い取るのが株主という存在だと批判する人も多いのですが、それは確かに事実です。

「株主は労働者の利益を奪い取るだけの存在だ」と批判する人も多々いらっしゃいますが、これは微妙に当っています。

株式会社というものは「投資家からお金を集め、集めたお金で事業を成功させて、投資してくれた見返りとして株主に利益を支払う」ので、株主が利益を受け取るのは当たり前のことですが、「株主は会社から利益を貪っているだけの存在のくせに調子に乗るな!」と考えている方も少なくないようです。

まあー気持ちは分かります。

これは経営者でも意外と多い意見なのですが、「株主が鬱陶しくて仕方ない。経営のことをよく分かっていないのに経営に口出ししてくるのは勘弁して欲しい」と考える社長も多くいらっしゃいます。

株主が経営に口出しするのは「株主としての権利」を行使しているので当然のことですが、確かに何も知らない人間に色々と言われると腹を立てる気持ちは分かります。

ただ、配当金を受け取るのも経営スタイルに対して意見を申し上げるのも「株主としての権利」を行使しているだけなので、それを批判するのは完全なお門違いである事実は拒めないのですが……。

それに投資嫌いの人が多いのは、「投資はお金持ちしかできないから不公平だ」と思っている人が多いのも1つの理由として挙げられます。

実際の話、株式投資なんて1000円あれば始めることができ、貧乏人でも十分株を購入することが可能なため、その批判も的外れになってしまうのですが……。

こういう事実を淡々と述べても「投資嫌いの人が投資を好きになることはない」ので話すだけ無駄なのです。

株嫌いの人に対しまともに反論しても、アレルギー体質の人にアレルギー反応が出る食べ物を食べさせる行為に近いので、投資嫌いの人を見かけたら「ああ、偏見で物事を捉えている人なんだな……」という目で見てあげるのが最良になります。


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