人は正義心を抱くと暴力的になる

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私がつくづく思うのが、正義とは全然正義ではないよなぁという事実です。

ISISは日本を恨んでいますが、「自分たちの正義を邪魔する者達」ということで2人の日本人が殺されてしまいました。一方、イラク兵もISISの人たちに対して過度な拷問を繰り返す動画がUPされており、こういう現実を見ていると正義は全然正義ではないよなぁと思うわけです。

人は正義心を掲げると暴力的になります。

何も悪いことをしていない人間を叩くのは躊躇いがちになりますが(自分が悪になるから)、悪いことをしている人間を叩くのは良心が痛まないので平気で人を傷つけることができるのです。

例えば発展途上国では強盗した人間に対して「私刑」という形で民間人が強盗犯人に対して制裁を加えることがよくありますが、これも正義心の表れでしょう。悪いことをした人間だから何をしても大丈夫だと思っている人が大多数であるため、良心を痛めることなく平気で残虐な行為に手を染めてしまうのです。

日本では肉体的に直接ダメージを与える「私刑」は存在しませんが、精神的に傷めつけて自殺へと追い込む「私刑」が一般的になっています。

去年、スタップ細胞の真意について物議を醸しだしましたが、世間から大バッシングを受けて様々なマスコミや人々から責められ、追い詰められた理研の笹井芳樹氏が自殺したのは記憶に新しいところです。


出典 blog.goo.ne.jp

私は笹井氏を責めたことは1度もありませんが、正直言って笹井氏を責めていた人間が罪の意識を感じているとは思えないんですよねぇ。

なぜなら自分が直接笹井氏を追い詰めたわけではないですし、数多くある批判の1つでしかないからです。人は集団化し、おかしな正義心を抱くと暴力的になる傾向がありますが、日本では「こいつは悪い!」と断定された人間は徹底的に追い詰められるのです。それが本当に悪ではなくても。芸能人を見れば分かりますよね?

ライブドアを率いていたホリエモンもそうでしょう。

ホリエモンは当時、ライブドア事件を起こして世間の人々から大きな批判を浴びました。ホリエモンは現在も生きていますが、これはホリエモンのメンタルが強かったから生き延びることができたのだと解釈しています。逆に笹井氏は精神的にあまり強くなかったため、世間が全員敵という状況に耐え切れず、自ら命を断ってしまったのだと分析しています。

結局、発展途上国でも日本でも「こいつは悪い奴だ」と認定されれば最悪の事態が訪れるまで人々が追い詰めることが多々あるのですね。

私は笹井氏が自殺する必要は全くなかったと思いますし、むしろあの自殺は非常に可哀想だと思いました。そんなことを今言っても全く意味がないのですが……。

株式投資の世界でも大損した人は過度に馬鹿にされ、叩かれる傾向があります。

それは私自身が身を持って味わった(プロスペクトの暴落)のですが、やはり株式投資のイメージは良くないのだなぁと思います。大半の人間は他人の不幸を見て楽しみますが、株式投資で大損した人が馬鹿にされ、笑われるのも「楽して稼いでいる奴はうざい」という心理があるからではないでしょうか。

会社の株を買って会社の成長を応援するのは、本当はとても意義のある行為であり、社会の発展のために必要不可欠な行動であるのは間違いないのですが、それでも投資家という人種は叩かれるのが当たり前です。

やはり日本は投資に対するイメージは悪いです。

株式投資で儲けたら「楽して儲けている」と判断されますし、大損したら「楽して儲けようとしたからこうなった。自業自得だ」という形で叩かれるのです。(まあ、自業自得という意見は間違っていないと思います。全ての結果は自己責任ですし)

結局、この世界は無条件で他人に優しくするというのはほとんどありえないため、他人の善意に期待するのではなく、自分から相手に利益を与えて「存在価値」を示すのが重要になると私は考えています。

善意だけの関係なんて、親子や身内以外に成り立たないと思っています。

私が自己責任論を強く重視するのは、「自分の責任を果たさないで他人に見返りを求めるのは良くない」と考えているからです。自分が悪の対象になると実際に悪いことをしていなくても叩かれたり馬鹿にされたりするのは当たり前になるため、「精神的な暴力」に耐えるスキルは誰もが身に付けなければいけないと考えています。

勿論、傷つけるのが良い、傷つけるのが正しいと言いたいわけではありません。

ただ、何度も言うとおり「悪の対象」だと大多数が認識すれば平気で人を追い詰める行動を取ることができるのが人間です。悪や正義という価値観は利害関係によってもたらされることも多いのです。

人の善意に期待しすぎるのは完全な甘えであると私は考えています。勿論、良い人も沢山いらっしゃいますが、それ以上に「正義を掲げると暴力的になる人」が圧倒的多数を占めてるため、自己責任論を重視して結果にこだわり続けていかなければいけないと本気で思うのです。


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