物言わぬ株主は悪いのか?

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物言わぬ株主は本当に悪いのでしょうか?

日本人は会社に対して口出ししない「物言わぬ株主」が多いです。議決権を出さなかったり、株主総会に参加しなかったり、経営に参加しない人が大多数を占めています。


そういう私も直接会社に意見を申し上げることはありません。

議決権を行使することもほとんどなく、アートネイチャーの株を持っているときにクオカード目当てで議決権を送った程度です。

結論を述べると、物言わぬ株主は悪くないと考えています。

そもそも個人株主が経営に対して口出ししても無駄だと思っています。

株数をたくさん持っていたら別ですが、経営に重大な影響を与える大株主にならない限り個人投資家の意見はほとんど無視されます。株主総会は「株数が多い株主ほど意見が強い」という特徴があるため、100株程度保有している株主が積極的に口出ししても大抵シカトされます。

私の場合、経営に対して不信感を抱いたときは株を売却することに決めています。

「そんなこと言っているからダメなんだ。個人株主の立場でも積極的に経営に参加しないと株を買った意味がない」と批判する方もいらっしゃると思いますが、正直面倒くさいです……。

私は一時期株主優待目当てで何十銘柄も保有してたので、いちいち株主総会に参加して意見を言うのは無理です。分散投資している人は多く銘柄を保有していることが多いので、私の気持ちが分かっていただけるのではないでしょうか。

「それなら主力株だけ意見を言ったらどうか?」という妥協案もありますが、私は株主総会に参加しません。

そもそも私は株を買うときに企業の経営スタイルや経営方針を詳細に分析し、「自分の方針と一致している株」を買うので経営方針に関して言いたいことはないのです。

例えば私が保有しているベルーナ (9997)はポートフォリオ経営を実行して効率的に会社を成長させようと試みています。

成長性が期待できる分野に参入して会社価値を増大する戦略を取っているのですが、私はベルーナの経営方針に賛同しているので特に言うことはないのです。

経営スタイルや経営方針を事前にしっかり調べ、納得した上で株を買えば意見を言う必要はなくなります。

意見を言うのが悪いことだと主張したいわけではありません。

むしろ個人株主がどんどん意見を言って企業に物申すのは良いことだと思います。私はどちらかと言うと、わざわざ株主総会に参加して自論を主張するのが面倒くさいだけなのです。

「物言わぬ株主は企業にとってありがたい」という意見も存在しますが、これは正しいです。

多くの経営者は株主が経営に口出ししてくることを嫌がります。たまに訳の分からないことを言う株主もいるため、一部の経営者が株主の意見を毛嫌いする気持ちは分かります。

例えば「持続的成長を続けて会社規模を増大し、株価を上げる」という方針を貫いている会社が存在するとします。

ベンチャー企業でありがちな経営方針なのですが、こういう会社に対して「儲かっているんだから配当金を支払え!」と主張する株主が本当に多いのですよ……。

確かに、株主の立場からしてみれば配当金を受け取って利益を得たい気持ちは分かります。

しかし、それならば最初から配当金を支払う株を買えば良いのであって、会社の拡大方針と全く逆の意見を出しつつ株を保有している人は何がしたいのかよく分かりません。

意見を言うのが悪いというわけではありませんよ?

ただ、自分の投資スタイルと合わない株は最初から買わないのが賢明です。配当金が欲しければ無配株を購入しなければ良いのです。「配当金を出せ!」と主張するのは全く悪いことではありませんが、言っても無駄だと感じるのが本心です。

そもそも無配拡大主義を貫いている会社が、「配当金を支払いなさい!」と言う株主の意見に対して「分かりました、配当金を払います」と言う方が問題です。

配当金を支払うと無駄なコスト(税金支払)が発生するので会社の成長力を鈍化させます。私だったら方針が簡単にブレる株を買いたいとは思いません。

皆が皆、物言わぬ株主になってしまうと経営陣の圧力がなくなるので「はっきりと物を言う株主」は存在した方が良いのです。

私の場合、経営スタイルに同調できる株しか買わないので直接意見を言うことはほとんどありません。

「意見を言う必要がないくらい、経営方針に賛同できる株」を購入するのがお勧めです。


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