損失に耐えるという観念が株価にとらわれている証拠

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「含み損がきつい」と感じている人が大変多いことに最近気づきました。

例えばこの画像。


ちょっと見づらくて申し訳ないのですが、これは株式投資.jpに訪れた人の検索キーワードです。

「成長株 含み損 耐え方」という検索キーワードで株式投資.jpに訪れた人なのですが、この人はアクセスしてから43分間も株式投資.jpを閲覧してくださっております。大変ありがたいことです。

で、この人の検索ワードから察するに「成長株に投資したけど含み損を抱えてしまい、耐えるのが辛い」というのが本音ではないかと予測しております。

まあ、成長株に投資しても含み損を抱えるのはよくあることです。むしろ含み損を抱えるのは当たり前だと思った方が良いくらい、株式投資と含み損は相性が抜群です。

この検索キーワードを見て思い浮かんだのが「なぜ成長株に投資しているのに含み損を気にするのか?」という疑問です。

気持ちは分かるんですよ!

株式投資を続けている以上、株価の動向が気になるのは仕方がないことですし、株価が下がると自分の資産価値も減るので辛いと思う気持ちもよく分かります。

しかし、その考え方そのものが「株価にとらわれている証拠」であることを理解しなければいけません。

この人は成長株に投資しているわけですが、そもそも成長株というものは「業績を伸ばし続けている株」のことを指します。もしくは将来有望なビジネスを行なっている株のことを指すのですが、どちらにせよ成長株を買っても含み損を抱えるのは珍しくないです。

で、今回注目して欲しいのは「成長株を購入しているのに、なぜ耐えるという思考にたどり着くのか?」という内容です。

成長株投資を実行している人は「企業の業績」を評価して株を買うわけです。

つまり、「企業が成長しているから将来的に株価が上がると信じ、株を保有している」のが実情になります。この投資手法は悪いものではありません。むしろ株式投資の正当手段なので、「成長株に投資する」という戦略は理にかなっているのです。

しかし、「成長株に投資しているのに含み損を抱えてしまって辛い。だから含み損を耐える方法を知りたい」と考えている方は少しマインドを変える必要があります。

まず、業績と株価の相違点を理解しなければいけません。

業績と株価の共通点は「数字」で物事が語れるという部分です。

業績を伸ばしている会社は「数字」を伸ばしている企業です。営業利益だったり純利益だったり売上高だったり、全般的に「利益」という名の数字を伸ばしている会社が成長企業です。

では、株価はどうなのか?

株価を伸ばし続けている企業が成長企業でしょうか?

違いますよね。赤字続きの糞株でも株価を伸ばすケースは多々あります。逆もまた真なりで、成長企業であっても株価を落とし続けるケースはたくさん存在するわけです。

つまり、「業績を伸ばしているから株価が上がるとは限らない」のです。

こういうことを言うと「じゃあ成長企業に投資するのは意味がないだろ!」と思われるかもしれませんが、それは違います。「短期間の株価の値動きは企業の成長性と関係がない」ということを主張したいのです。

短期間の株価の動きは企業の成長力よりも、どちらかと言うと「人間の心理」が大きく関わっています。要するにその株を欲しいと思う人が少ないから株価が下がるのであって、「業績を伸ばしている実績があるから今すぐ株価が上がる」という理論は当てはまらないのです。

しかし、長期的に見たら「業績を伸ばしている企業が株価を伸ばす」のは必然です。


それは過去の歴史が証明しており、ヤフーやセブン-イレブンの躍進を見てもよく分かる事実です。

つまり、「成長株に投資したのに含み損を抱えてしまって辛い」というのは会社の業績を見ているのではなく、株価を重視しているから辛いのです。こういう人は企業業績よりも「株価」を重視しているから、「含み損に耐える」という発想にたどり着くのです。

株式投資ってそういうものでしょうか?

株式投機だったら株価を気にする必要がありますが、株式投資は「投資」です。企業の業績がアップしたらその株を欲しがる人が増加し、株を買うようになります。

現在の株価にこだわるのは「投機」の考え方です。

成長株に投資しているのに「株価」という投機要素にこだわるのは矛盾しているのです。

そうではなく、成長株投資を実行したければ「企業の業績や成長率」にこだわってください。極論を言えば現在の株価は気にする必要はありません。

そもそも株価は信頼できないものだと思っています。

長期間を見据えれば業績向上が著しい企業の株価が上がるのは必然ですが、短期間の株価の動きほど信頼できないものはないと感じております。何故かと言うと、短期間の株価の動きは「企業の業績」がほとんど考慮されていないからです。

上方修正を出したり、最高益を達成したというIRを出したりしたら別ですが、IRが出ない間は「人間の心理」で株価が決まっているのです。

つまり、短期間の株価の動きを理論的に解明するのはかなり難しいのです。

株価の動きは人間の心理で決まるため、その時点で「論理的」ではないわけです。感情論で物事を語る人間と話し合うようなものです。

「株価にとらわれず、長期的視点を抱けば成長株投資は成功できますよ」ということを私は主張したいのです。

そもそもなぜ私が「株価は信頼できない」と考えているのか?

日経平均株価が1万5000円に到達しても安い株と高い株がきっちり分類されているからです。大した業績を残していないのにPBR値やPER値が高い割高株が存在します。

これは「企業の実態に対して株価が割高である」という状態です。

つまり、PBR値やPER値が高い株は人気がある株なのです。人気があるから株価が高くても株が買われるのであり、こういう株は「割高株」と言って株価が割高な状態です。

しかし、業績が良くても株価が割安な株も存在します。

持続的成長を維持しており、利益額も伸ばしているのにPBR値やPER値が低い株も存在するのです。この現実を詳細に分析した結果ですが、「株価というものは企業の価値を図る目安として考えるのは不適切である」という結論を出したのが現在の私です。

投資家からすれば株価は上がった方が良いです。

しかし、「企業の価値」を見抜きたければ株価が上がったとか下がったとかにこだわらないでください。。1日に3%株価が下がることも多々ありますが、何の材料もないのに1日だけで会社の実態価値が3%も下がることがありえますか? ありえないでしょう!

成長株投資や長期投資を行なっている方は「株価」という人間心理が大きく影響する数字に注目するのではなく、「業績」に意識を向いて欲しいと思います。

株価が業績を決めるのではなく、業績が株価を決めるのです。

結局、「長期的に見れば業績が株価を動かす」という結論にたどり着くのです。

このように明確な結論が出ているのに現在の株価にこだわる必要があるのでしょうか? どうしても株価が気になってしまう人は短期投資を行なうのが良いと思います。長期投資家は目先の株価にこだわってはいけないのです。

長期投資家や成長株投資家に必要となるのは「会社の業績を見抜く能力」です。つまり、会社の将来性を評価して株を買うのが重要になるのです。

「成長株を買ったけど含み損を抱えてしまった。だからこの投資は失敗した」と考えるのはお勧めできません。

長期投資家は現在の株価なんてどうでも良いのです。

「業績という結果を出せば、株価はいずれ伸びる」という事実を理解していれば含み損に耐える必要もなくなります。長期投資家は「業績」だけにこだわってください。

業績ではなく、株価にこだわっている人は株式投資を続けるのも辛くなるので、考え方を変える必要があるのです。


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