素直な人ほど成功するは本当なのか

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ここ最近、来年本を出す予定の原稿を書き進めています。

原稿を書いているという言い方は良いけど、実際は「何度も書きなおしている」というのが正しいです。私の担当編集者の方から様々なアドバイスを頂き、アドバイスを素直に受け止めて原稿の手直しをする毎日が続いています。

 

こんな記事を見つけました。

ラノベ編集「新人作家は色々言う前に、担当編集の言うことをちゃんと聞いて勉強しな」

 

>某作家さんが、自分が審査した他所の新人賞の関連で

「作家って個人事業主であって、受賞させた=会社員になったのと違うからね……
会社員的な所属みたいな意識の新人さんも多いけど」

「●●が僕の原稿に駄目だしするんです。
僕の原稿を受賞させたんだから完璧なんでしょ。
●●がいじめる。僕の原稿を護って><」

とか

「僕が書いて欲しい絵 描きを●●が受け入れてくれない>< どうにかして!」

と言われても
「担当の言うこと聞けよ。しらんがな」としか言えんがな!

など言ってるのを聞いて、そうなんだよなーと思ったT澤です。
ちなみに上記は本人からOKと許可とってあります。

新人賞作家さんを育てるのも面白いでしょうが私はむしろ苦い経験をしまくって経験値積んだ作家さんとアイデア出しあったりしてワイワイ言いながら本を作る方が楽しいですね。

私も似たような感じで他所の新人さんからの相談受けることありますが
担当編集の言うことをちゃんと聞いて勉強しなよ、と返すことが多いですね

出典 http://ichijint.halfmoon.jp/?p=465

 

うん……。

 

基本的に編集者はネットで叩かれることが多いです。Googleで検索すると編集者と作家の仲違いが話題になったり、作家が編集者の意見に反対して対立関係になったりすることがよくあるみたいです。

 

ただ、それって仕事上の関係としてどうなのでしょうか。

 

「編集者は必要ない。編集者が面白いアイデアを出せるのなら、編集者がラノベや本を書けよ」という意見もありますが、私はそうは思いません。

私は担当編集者に恵まれているからそう思えるのかもしれませんが、話せば話すほど編集者という存在は偉大だなぁと思えてくるのです。

 

基本的に編集者というものは「良い本を出したい」と望んでいます。そうではない人もいるかもしれませんが、少なくとも私の担当編集者の方は本気で良い本を作りたいと願っており、より良い本に仕上げるために的確で的を射た意見を述べてくれます。

 

現に私が最初書いた原稿よりも、担当編集者がアドバイスを言って手直しした原稿の方がよりクオリティが高くなっていると実感しています。これは私の力というよりも、担当編集者の方が優秀だから本のクオリティを高めることができるのだなと確信しています。

 

元イギリス首相のチャーチルは絵画コンクールに審査員として出席したことがありました。

その審査員の中に絵画の経験が無い素人の青年がおり、その青年が画家から「素人の癖になんで審査をしているんだ? お前に絵を批評する資格はない!」と言われたのです。

 

しかし、チャーチルは以下の名言を残しました。

「我々は卵を産んだことはないが、その卵が腐っているかいないかは、ちゃんと判別できる。
同様に、絵画の経験の有無など審査員の資格には関係ないんだよ」


出典 www.breguet.com

正論だと思う。

原稿を書くのは作家であり、編集者はアドバイザー的な役割を通じて二人三脚で良い本を作ろうとするのが普通です。編集者は絵画の審査員のようなものであり、「良い物を見極める力と的確な批評力がないと成り立たない仕事」だと思っています。

 

編集者の存在に意味がないと言うのであれば、プロ野球チームのコーチも必要がない存在になります。自分で文章を書けば良いという意見はコーチに対し、「そんなに打撃理論を語ることができるならお前が試合に出て打てよ!」と言っているようなものだと思うのです。

 

ただ、これは私が担当編集者に恵まれているから言える意見なのかもしれません。

 

私は昔から人に恵まれることが多く、今回販売する予定の書籍も「担当編集者の方が一生懸命頑張ってくれたお陰で与えられたチャンス」です。

つまり、その担当編集者の方がいなければ私が書籍出版することなんて現実的に考えて不可能です。担当編集者が企画会議を通してくれたから私は大きなチャンスを得ることができたのです。

 

そのため、私は担当編集者の方に本気で感謝していますが、有名でも何でもない人間がこういう形で商業出版を成し遂げるのは珍しいのかもしれません。

 

普通は本を出すときに公募を通じて自分の小説を出版社に送り、入選したら出版という形になります。

その際に自分の小説を気に入ってくれた人が編集者になるとは限らず、むしろ「俺、あなたの文章好きじゃないんだよね」と作家に言う編集者もいるのです。(ソースは知り合いのライトノベル作家から聞いた話)

 

編集者から私に対して出版企画の提案を受けるという形が1番理想ではないかと思えるのです。

 

なぜかと言うと、提案をしている時点である程度私を認めてくれていることになりますし、話もスムーズにまとまる可能性が高いからです。公募の場合、「好きでもない作家の担当になってしまったよ!」というケースもあるので、その場合作家も編集者も不幸になります。

 

「素直な人ほど成功する」という本題に戻しますが、結局素直か否かというのは人によって変わるものだと思っています。

 

私は原稿の手直しに関して素直にアドバイスを聞き入れています。この理由は単純で、お互いに「良い本を作りたい」という共通目標を抱いていることと、「担当編集者のアドバイスが非常に的確であり、反論する理由もないから」でしょう。

 

原稿を書いていてつくづく思ったのが「書く側と編集者の視点は違う」ということです。私が意識していなかった点を的確に指摘し、もっと改善する方法があると指南してくれるのが編集者の強みです。

 

ただ、これも結局相性の問題だと思うんですよね……。

 

性格の相性が合わなければ相手の言うことを素直に受け止めるのはキツいのが普通です。

いくら正論を述べても相手が聞く耳を持たなかったら全く意味がないのです。私は情報発信を続けていますが、私の意図と閲覧者の理解の仕方が全然違うことがあって驚く機会が多いです。

 

素直な人ほどお金持ちになりやすいと一般論では語られていますが、株式投資に限って言えば別です。株の場合、人の言うことなんて信じない方が良いです。人の言っていることよりも「自分が納得したか否かの方が重要で、自分を信じる」というのが1番大切になるのです。

 

仕事の考え方と株式投資の考え方は別物。

 

私はつくづくそう思います。


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